川越城の太鼓

川越市内石原町にある本慶寺、皆さんはご存知でしょうか?

本慶寺には川越城の太鼓が保存されております。。
奉納者は地元の渡辺政方と伝えられております。



「武蔵三芳野名勝図解」を著した中島孝昌の孫が著した、「佐久良能保比」には、
川越城のことが詳しく記述されております。


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その中に「太鼓櫓」の項目があり、
川越城内に昼夜12時のときを知らせた
「時の太鼓」であったことが記されております。



最後の川越藩主の家臣録である分限帳にも、
「太鼓打」という名前が示されており、
「時の太鼓」と打つことは正規の職務となっておりました。


江戸時代において、城内に時を知らせる太鼓櫓が設置されることは
一般的であったようです。
太鼓櫓は、二重の櫓で二階に太鼓を設置しその音を響かせるため
二階の窓を大きく開けるなど工夫をしていたようです。